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Parallel Cable III での書き込みエラーの対策

Parallel Cable III での書き込みエラーの対策

Xilinx社のParallel Cable III を使って DT-SP3E100ボードに書き込みを行おうとすると、エラーが発生します。インターネットで検索をしてみると、Spartan-3とParallel Cable III の組み合わせでも同じような問題が発生していて、 TCKラインにバッファICを追加したり、互換ケーブルのICを別のものに交換して対策されている事例が見つかります。ここでは、Parallel Cable III に簡単な改造を施して対策する方法を紹介します。

【注意】

Parallel Cable III の蓋を開けて改造を行いますので、改造後はXilinx社の修理やサポートを受けられなくなる可能性があります。また、本事例は、たまたまデータテクノ社内の環境でうまくいっただけかもしれませんし、Parallel Cable III にもいくつかのバージョンがある可能性もあります。改造を行われる場合は自己責任で行っていただくようお願いします。

 

1. 改造の内容

Parallel Cable III は回路図が公開されています。下図はその一部で、今回の改造を施す場所です。

回路図1

バッファICの出力に100pFのコンデンサがぶら下がっているのですが、これを取り去ります。

 

2. ケースの開封

この写真はケースの蓋を外したところです。

この写真はケースの蓋を外したところです。

ボードとの接続ハーネスを差し込む方のケース部品に爪が付いています。(両側に2箇所ずつ。合計4箇所) 爪の付近を強く押さえつけながら開封します。

 

3. コンデンサを外す

手元にあったParallel Cable III では、当該コンデンサにC3とシルクが印刷されていました。完全に取り外してしまうと、元に戻したくなったときに困ります。いったん取り外したあとで、位置をずらして片側の端子だけはんだ付けしておきました。

この写真は、加工後の様子です。

この写真は、加工後の様子です。

C4とR11に挟まれたのがC3で、C3のシルクは、コンデンサの下に隠れています。ケースを嵌め込む前に、書き込み動作の確認をされることをお勧めします。

 

4. 補足 – TCKの波形 –

つぎの波形はParallel Cable III をDT-SP3E100に接続して、iMPACTでブランクチェックを行ったときのTCKを観測したものです。

C3あり立ち上がり

C3あり立ち上がり

C3あり立ち下がり

C3あり立ち下がり

C3なし立ち上がり

C3なし立ち上がり

C3なし立ち下がり

C3なし立ち下がり

C3を外したことで、立ち上がり、立ち下がりが速くなっています。Spartan-3/3E 自身が速くなったことで、C3ありの場合のなだらかなエッジがエラーの原因になっているのかもしれません。

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